#109 雷と砂漠

Aug. 17, 2012

今日の夕方、東京では雷がピカピカ光っていた。
ゴロゴロ、ドーン。
息子たちが不思議そうに空を見上げる。


数年前、ウガンダで目の前(といっても10メートルぐらい先)の木に
雷が落ちたことがある。
すごい音と、木の焦げたにおい。
私にも落ちてくるんじゃないか、とすごく怖くなったのを覚えている。

でも、水が少ない乾季に遠くのほうで雷が鳴ると
ウガンダではみんな喜んでいた。
やっと雨季がくる、と。
雨季は雨季で大変だけど、やっぱり雨は恵みをもたらせてくれる。

大粒の雨が、乾いた大地にばらばら降ってきて、目の前の景色が一斉に鮮やかになる。
まるで魔法みたいに。世界が色づく。


去年訪れた、ナミブ砂漠(ナミビア)。
それまで、砂漠は少し苦手だった。
乾いていて、生きているものが少ないと思っていたからだ。

でも、ナミブ砂漠でたくさんの小さな生き物に出会った。
何百年も同じ場所に生きている不思議な植物。
砂の中でじっとしているカメレオン。

生きている、と思った。
砂漠の生き物たちは、強い意志で生きているような気がした。
砂だらけのその大地が、生き物たちのパワーでいっぱいに見えた。
他の写真はこちら→ a little life


彼らは雷の音なんて聞かないまま、死んでいくのかもしれないと思うと
こわいと思っていた雷の音が、私には愛しく響くから不思議だ。

それでも落雷はこわいけれど...


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ナミブ砂漠で見つけた小さな植物。
瑞々しい緑と一生懸命咲いている小さな花。