#99 花の色

Feb. 21, 2012

昨夜、1歳の次男が急に発熱。
息も苦しそうで体も熱いし、時々ぶるぶると震える。
とりあえず氷枕を持って来て、息子の体が震える度にその小さな背中をさすりながら
できるものならかわってあげたい、とずっと考えていた。

でも夜が明ける頃に熱が下がって、ほっとした。
朝はいつもどおり元気に起きて、ごはんをもりもり食べていた。
よかった。

***

ウガンダで、友人たちと立ち上げた奨学金制度NESTの活動をしている時
こんなことがあったのを思い出した。

あるアメリカ人の女性が、私たちのようにウガンダの女の子の学費支援をしていた。
ある日その女の子がマラリアにかかり、高熱が出た。
近くに病院はなく、遠くの病院に行くには丸1日かかる。
アメリカ人女性はヘリコプターをチャーターして、その女の子を病院に運んだ。

ヘリコプターが飛んで来て、ひとりの女の子を運ぶのを見ていた村の女性たち。
「うちにも病気の子どもがいる。病院に運んでほしい」
「ヘリコプターを飛ばすぐらいのお金があるなら、うちの子どもの薬も買ってほしい」
「ひとりの子どもにそんなにお金を使うなんて不公平だわ!」


そのアメリカ人女性にとって、その女の子は自分の娘のように大切な子だったのだろう。
病院に搬送して、女の子は一命をとりとめた。

もし自分の子どもや家族のように思っている奨学生が病気になって、
病院に行かないと助からない、となったら
私だって、同じようにヘリコプターを飛ばしたかもしれない。

でも、現地のお母さんたちは、それがしたくてもできない。
もし子どもが病気になったら、その小さな背中をさすってやることしかできないのだ。

すごく辛いことだろうな、と思う。
命の重さは同じはずなのに、同じじゃないような気がしてしまう。

***

毎日暖かいふとんに寝られて、おいしいごはんが食べられて
大切な人を大切にすることができる私たちは
まず「知る」ことから始めないといけないと思う。

遠い世界に住んでいる人たちのこと。
同じ国に住んでいて困難な状況にある人たちのこと。

想像することからなにかが始まるんだと思う。
その土地の、花の色や風の音を想像することから始めてもいいと思う。


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