#79 情熱

Nov. 26, 2010

ウガンダを通じていろんな人に関わってきたけど
こんなに強い情熱を持っている人は、たぶんいないというほど
すごい情熱を持っている吉田さん。

吉田千鶴さんはウガンダ北部グルに
日本で初めて入ったNGO「東アフリカの子どもを救う会」の代表だ。
今年86歳になるという。

私は吉田さんをグルに案内し、
この目で、吉田さんの情熱が燃える瞬間を見た。


ウガンダ北部でゲリラ軍の活動が激化したころ、
ゲリラ軍の誘拐を恐れたたくさんの子どもたちが、夜のグルの町に避難してきていた。
彼らは「ナイトコミューター(夜の通勤者)」とよばれ、
裸足で、毛布や宿題のノートを持って、真っ暗な道を歩いて避難してきていた。

ある雨季の夜、吉田さんは彼らに出会った。
その夜からきっと、吉田さんの情熱が燃え始めたのだと思う。
ご自身の戦争体験がよみがえったのかもしれない。

ずぶ濡れで歩く子どもたち。
町の軒先でノートを広げて宿題をする少女たち。
バス乗り場のベンチでくっつき合って寝る少年たち。


吉田さんはすぐに、子どもたちに毛布を与え、
それから帰国してすぐに、子どもたちが雨風をしのぐための
避難シェルターを建てる準備を始め、実際にシェルターを建てた。
そこには多いときで300人ほどの子どもたちがやってきた。
私の思い出もたくさんつまっているシェルターだ。

今、吉田さん率いるNGOはグルで職業訓練センターを運営していて、
センターでは元子ども兵士たちが、生きるための技術を身につけるために
一生懸命学んでいる。
彼らが自立できるようになるまで、吉田さんの情熱は燃え続けるのだと思う。

「私もいつまでも生きているわけではないから」
と、吉田さんは何年も言い続けている。
私はいつもその台詞をきくたび、そんなこと言わずにずっと生きていてほしい、と思う。
吉田さんと吉田さんの情熱が大好きだ。

今、グルの職業訓練センターに派遣する日本人指導者を募集しています。
元子ども兵士の自立、平和や復興支援に興味がある方は連絡ください。
http://www.bea.hi-ho.ne.jp/ardhinaupepo/05contact.html

私に直接連絡いただいてもかまいません。http://sakuraginaoko.com/contact/contact.php



情熱を持っている人は美しい。
その光にたくさんの人が集まってきて、その方向へつき動かされる。


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