#73 小さな鳥

Jul. 15, 2010

Wini matidi kok ningo? 'ARIBORO'
Wini matidi kok ningo? 'ARIBORO'...

小さな鳥はどんな鳴き方をするの?「アリボロ」
小さな鳥はどんな鳴き方をするの?「アリボロ」...

(ウガンダ・アチョリ族の古い歌)


もう5年も前、この歌を子どもたちとよくたき火を囲んで歌っていました。
ずっと忘れていたのに、ふいにこの歌を思い出したのは
出産の最中でした。

私が突然この歌を口ずさんだから、
そこにいた産婦人科の先生や助産師さんたちには
不思議な呪文のように聴こえたにちがいない。


七夕の日に、次男を出産しました。

前夜から陣痛が始まって、それがどんどん激しくなり、
最後は動けなくなってしまいました。
幸いにも、妹が着てくれたので、タクシーに乗って病院へ向かいました。
タクシーの中で生まれそうで、ひやひやしました。

そして病院に着いて1時間で、次男誕生。
陣痛が3日続いた長男とは大違いで、わりとあっさり生まれました。

でも、何回経験しても(といってもまだ2回目ですが)出産は素晴らしい経験。
もちろん痛いけど、愛しい痛みというかなんともいえない感覚です。

波のようにやってくる陣痛に苦しみながら
なぜか、人は孤独だけど自由だな、と強く感じました。

ひとりで生まれてきて、ひとりで死ぬ。

でも生きているあいだは自由で、どこにでも行けるしなんでもできる。

そして思い出したのが、アチョリの古い歌。
一緒に歌った子どもたちのピカピカの黒い瞳と、
まわりを飛んでいた蛍のちらちらした光も一緒に思い出しました。

人は孤独だけど自由で、孤独だからこうして好きな人と一緒に家族を作る。
時には旅に出る。たくさんの人と出会う。

あの子どもたちも、みんなこうして生まれてきて、戦争の中を生き抜いて。

おなかから出てきたばかりの赤ちゃんを胸に抱きながら
強く思いました。
この子も自由に生きますように。
平和な世界になりますように。

鳥のように、自由に生きられたらいいなと思います。


うちの小さな鳥たちは今、小さな寝息をたてて寝ています。
幸せな昼下がり。


ウガンダの首都カンパラでテロがあり、多数の死者が出ました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100715-00000036-mai-int
友人たちの安否を確認中です。


アフリカに平和を。

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