#55 静かな世界

Jan. 26, 2010

数年前、ケニアのンゴングヒルに登った。
当時のブログ↓
http://thewaterofafrica.blog.drecom.jp/archive/210

そのとき、キセリアンという町から出発したのですが
案内してくれたのが、日本人のモヤシくん。
(モヤシくん、本名がどうしても思い出せません。)

モヤシくんは今もケニアにいる。
そして、声なき者たちの声を発信している。
walk on holizon
ケニアから更新されているブログです。

モヤシくんはケニアのろう者たちのコミュニティに深く入りこんでいる。

当たり前のことだけど、私はあまり実感なかった。
アフリカにもろうあ者がいること。
そして彼らがどんな暮らしをしているのか。

モヤシくんは当時、ケニアのろう学校にボランティアとして派遣されていた。
その町がキセリアン。ンゴングヒルのふもとの、マサイが住む土地だ。

モヤシくんとは偶然ナイロビで出会って、
ンゴングヒルに案内してもらうことになって
一緒にマタツに乗ってキセリアンという町に連れていってもらった。

そこでの彼の恋の話がとてもおもしろかったのですが
(かわいいマサイの彼女とか、イケメンマサイライバルとか)
それはちょっとおいといて。

キセリアンで彼のお友達を紹介していただいたのですが、
彼らは手話で会話をしていて、その静かな世界に私は驚くだけで
うまくコミュニケーションがとれなかった。

でもモヤシくんはすらすらと手話で会話をしていて
なんだか眩しく見えたのを覚えています。

あれから一度日本に帰国して、またケニアに旅立ったモヤシくん。
今度はもっとケニアのろう社会に深く関わろうと、
いろんな人に会って彼らの声を、彼らのかわりに発信している。

その静かな世界に耳をかたむけてみると、
いろんなことが見えてくる。

時には虐げられていたり、それでも一生懸命生きていたり、
モヤシくんが語るその静かな世界からはいろんな音が聴こえてきて
そんな生き方もあるのだな、と思わせてくれる。

静かな世界で颯爽と生きる彼らの姿は
いつもの毎日に、ピリっとしたものを感じさせてくれる。
私も今自分のいる場所で一生懸命でありたいな、と思う。


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モヤシくんの教え子のマーティンくん。
彼もろう者です。
人なつっこい笑顔ときれいな瞳が印象的でした。
また会いたいな。