#45 翼に乗って

Oct. 30, 2009

ANAの機内誌「翼の王国」11月号に
「アフリカ流おしゃれ」という私のコラムが掲載されています。
敏腕編集者のおかげでおもしろいコラムになりました。
旅や出張で飛行機に乗る方、よかったら読んでください。



昔読んだなにかの本に書いてあった。
「17歳になったらひとり旅をしよう」

当時4歳だった私はその言葉を呪文のようにずっと覚えていた。
そして17歳になって、えいっと旅に出た。

私の地元では、駅の切符は駅員さんがパチンと穴をあけるやつで
初めて大阪の地下鉄で自動改札を通ったとき、びっくりした。
切符がぴゅっと吸い込まれて、さっと出てくる。
取り忘れると大きい音がしてさらにびっくりした。

アメリカに行ったときは、いろんな肌の色にびっくりした。
ニューヨークの街で、私は自分のちっぽけさと世界の大きさに感動した。
そしてこの素晴らしい世界には宝物がいっぱい眠っている、と思った。

もっと出会いたい、もっと旅をしたいと
強く思ったのを覚えている。

そのあと日本国内、アジア、ヨーロッパ、と足をのばし
そしてアフリカにたどり着いた。

ひとり旅は楽しい。だけどさみしがりやの私にはちょっとさみしい。
さみしさを抱えつつ、いつも、ここではないどこかへ行きたかった。

でもアフリカにで出会ってからは「しばらくはここがいい」と思った。
アフリカでさみしさは感じない。
そしてアフリカから中東やヨーロッパに寄り道したりしながら、
旅は非日常であるけれど、同時に日常の中にも存在するということに気がついた。

私にとって旅は「別の生き方の可能性」を探す行為だ。
その行為は、私にとって生きる原動力のようなものであり
私のしあわせなのかもしれない。
その可能性を伝えたくて、写真を撮ったり文章を書いているのかもしれない。



子どものころから飛行機に乗るのが大好きで
飽きずに空をずっと眺めていた。
大人になった今もただひたすら眺めている。

海外に行くときはフライト時間が長いので
ちびちびお酒を飲みながら読書か映画。
でも、夜の真っ暗な空を眺めるのも好きだ。
上空の夜明けは、涙が出るほど美しい。

そんな旅の途中にぱらぱらっと読む機内誌が大好きで
いつも飛行機を降りるとき大事に抱えていた。
家に帰ってぱらぱらめくると旅のにおいがする。

そんな憧れの雑誌に自分のコラムが載っている。
それは翼に乗って、旅人とともに旅をするのだ。

ひとつ、私の夢が叶いました。
翼に乗って次はどんな夢をみよう。
どこへ旅に出て、どんな笑顔に出会おう。


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2006, Uganda