#29 Smiling Baby

Jul. 2, 2009

先日、フォトグラファーの堀口マモルさんとお会いしました。
堀口さんのプロジェクト「Smiling Baby」のお話をうかがいました。

「Smiling Baby」HP ↓ 見るだけでやさしい気持ちになります
http://www.smilingbaby.jp/

ちなみにうちの息子もこの中にいます。

このプロジェクトの方向性のひとつとして
寄付金が集まったらアフリカでなにかしたいというのもあるそうです。

「赤ちゃんのピュアな笑顔を通して、未来の地球をみんなで考えたい」という
世界平和などに対して個人個人が考えるきっかけになるようなプロジェクトです。

興味のある方は以下をどうぞ。
http://www.smilingbaby.jp/news/announcement/20090615-faq-about-participation-in-project-smiling-baby.html




私自身も妊娠中から今にかけて、子供を通していろんなことを考えました。
最初に考えたのは、私が内戦中のウガンダ北部で見聞きしたことについてでした。

妊娠中、なぜか突然恐怖にかられ、体が震えたりすることがよくありました。
お医者さんに相談したら「あなた自身になにかトラウマがあります」と言われました。
それは私がウガンダ北部で妊娠や出産について見聞きしたことだったのです。


反政府ゲリラ軍が少女を誘拐し、レイプする。
その結果、少女は妊娠し草むらで出産する。
しかし生まれた子供の多くは栄養失調などで亡くなってしまう。

いつのまにか私の中で「妊娠」のイメージには恐怖が植え付けられていて
でもそれは現地ではあまりにもよくある話すぎて
自分がそれに対して傷ついていることを自分の妊娠を通してやっと気づかされました。


ジャーナリスト下村靖樹さんのソトコト6月号のレポート
「世界遺産で戦う子どもたち」に以下のようなものがありました。

「食糧難で母乳が出なくなり、生後2ヶ月の赤ん坊を餓死させた15歳の母」


この文章を読むと、私は悲しくて胸が苦しくなります。
少女はゲリラ軍に誘拐され、兵士とともに行動することを強いられたのでしょう。
望まない妊娠、草むらでの孤独な出産、そして赤ん坊の死・・


私はそんな話を見聞きしただけで、自分の心の奥に闇を抱えることになった。
じゃあ実際の当事者であるこの少女は、どれだけ深い闇を抱えているのだろう。
自分の胸の中で衰弱していくわが子をどんな気持ちで見ていたのだろう。
想像しただけでつらくなります。

今も世界のどこかでその闇と戦っている母親(子どもたち)がいることを
私たちは忘れてはいけないと思います。



平和な日本に住んでいる私たちにできることは、ほんの少しかもしれない。
でもそのほんの少しの気持ちが集まって、なにかができるかもしれない。


赤ちゃんのピュアな笑顔を見てやさしい気持ちになる。
それは日本でもアフリカでも、世界共通のことだと思います。

それを通してなにかできることがあるならば、私はアクションをおこしたいと思います。

今、うちの息子は遊び疲れてすやすや眠っています。
優しい雨音をききながらやわらかいふとんの上で。

アフリカの赤ちゃんたち、そして母親たちも
こんなしあわせな時間を持つことができますように。

Gulu2506-07.jpg

Sleeping Baby in Gulu, Uganda (2006)