#24 サファリ

Jun. 16, 2009

「サファリ」はスワヒリ語で「旅」。

週末にのんびり小旅行に行ってきました。


ワインを持っていくはずが前の晩にほとんど飲んでしまい持って行けず、
前の晩は徹夜したのにバスの中ではわくわくして一睡もできなかった。

アフリカで出会った知人が茨城の海の方に住んでいて
5年ぶりの再会だった。


おいしいもの、お酒、音楽。
美しい景色、楽しい仲間、穏やかな時間。
すべてがそろったいい旅でした。


一緒に行ったのはうちの家族3人と、友達のケニア人ミュージシャン家族。
奥さんは日本人。3歳の息子くんはカフェオレ色の肌をしている。

5年ほど前にケニアで出会った。

最初に出会ったのは奥さんの方。
彼女は目をキラキラさせて、いかにナイロビライフが楽しいかを話していた。
本当に、悔しいぐらいに輝いていた。

そのあと、今のだんなさんになる人を紹介され、
私は彼にギタリマリグというスラムに連れていってもらって取材をした。
彼はそこでもギターを鳴らして歌をうたった。
スラムの住民と空き瓶や手作りの楽器でセッション。
そんな大人たちを見て、おなかをすかしているはずの子どもたちも踊りだす。

彼は今もそのスラムでの支援活動を続け、妻である彼女も日本でそれを応援している。
そして、3歳の息子くんはひたすらかわいい。



にぎやかな2つの家族を泊めてくれたおばさんも、とても素敵な方だ。
5年ほど前、私はウガンダで彼女を案内した。
明るくて優しい彼女は、ウガンダのどこへ行っても人気者だった。
その笑顔はアフリカでも日本でも同じだった。


海のそばのその家は、畑に囲まれた素敵な家だった。
同じ笑顔のお兄さんとふさふさの犬と一緒に住んでいる。

庭にはたくさんの花が咲き、気持ちのいい風がふいていた。
私たちはそこでまずチャイを飲んだ。


うちの息子は、初めてのスワヒリ語をじっと聴いていた。
それから、初めての生のギターと歌声に、目をまるくしていた。
初めての海では、泣きべそをかいていた。


畑で野菜を収穫し、鹿の肉を焼いた。
私は鹿とかヤギの肉が大好きだ。
お肉を焼きながら飲むビールは最高。
ケニア人の彼はさずが、お肉のおいしい切り方を知っている。

カフェオレ色の肌をした息子くんはずっと動きまわっていた。
目をきょろきょろさせて裸足で走りまわっていた。
これから先、彼はその美しい肌の色のことで少し大変な思いをするかもしれない。
でもその分私たちよりいろんなことを見るんだろうなとも思った。

いずれにせよ、彼には味方がたくさんいるからハクナマタタ(問題ない)。
もちろん私もその味方のひとりのつもりだ。


みんなで飲んだ白ワイン(結局持っていけずおばさんの家でごちそうになる)は
とってもおいしかった。

帰りのバスでは少しさみしくなった。
ああ、楽しい旅が終わってしまう。

でも「旅のおわりは旅のはじまり」とレヴィ・ストロースの本に書いてあるのを思い出す。


月日が流れ、家族が増え、アフリカの輪はどんどん広がっていく。
それはまるでサファリ(旅)のように、自由に風にのって。


あの日アフリカで見た空は、今日の空につながっているのかもしれない。

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2003,Kenya