#11 一杯のコーヒー

May. 13, 2009

一杯のコーヒーはすごい。


明日仕事に必要な書類が届かない。
忙しいときに限って息子が泣き止まない。

やることがたくさんある。
物事が思うようにうまくいかない。
なにもかもがいやになってしまいそう。

そんな朝。


夫が豆を挽いて、じっくりいれてくれたコーヒーをひとくち飲む。
すると不思議。少し元気がでてくる。

その勢いで洗濯物を干す。
あら、ベランダに出てみると風が気持ちいい。
どこからかバラの香りがする。
うちの近所には、バラを育てている家が多い。

「おはようございます」
向かいの区民館に来たおばあちゃんたちが声をかけてくれる。
「この家からかわいい赤ちゃんの泣き声がするとうれしくなるんです」
そんなことを言ってくれる。

息子が泣き疲れて寝たので、そうじをする。
起こさないように、掃除機を出さずにほうきとちりとりで掃除をする。
私は大きい音がする掃除機より、ほうきの方が好きだ。
ついでにぞうきんがけをしたら床がピカピカになった。

コーヒーを片手に読みかけの本を開いたり、
植木み水をやっていたりしたら、息子が起きた。

抱き上げると、息子は笑いながら私の顔をぺろっとなめた。


いつのまにかさっきまでの嫌な気分を忘れていた。

一杯のコーヒーはすごい。



2年前、エチオピアのハラルという町へ行った。
ハラルは壁に囲まれた小さなエキゾチックな町で
フランスの詩人ランボーが滞在していたことと、コーヒー豆が有名な町だ。

フォトエッセイ「壁の中の平和な町 エチオピア・ハラル」
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Periodicals/W_trend/pdf/2008_01/15.pdf

ハラルのコーヒーは本当においしかった。

一杯のコーヒーはすごい。パワーがむくむく。
よし。今日も素敵な1日になりそうだ。



ハラルの放課後の小学生たち。なにを買うのかな。


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